風のヒューイを追い求めていたあの頃へ


風のヒューイと出目
見よ、この勇姿を。間違いなく2,000円 or 6,000円が貰えるんだぞ。

「南斗五車星、風のヒューイ」。北斗の拳における千葉繁氏としては比較的おとなしい音声が、人の減ったホールに響く。無理もない。風のヒューイといえば、ことパチンコ・パチスロ界において南斗最後の将を守るに相応しくない最弱の戦士だ。盛り上がりようが無い。こんな演出で声を張っていたら、リハク登場の際には声帯がもげかねない。

スロでもダメ、パチでもダメ、原作ではもっとダメ

風のヒューイには、他のタイアップ機における弱演出キャラクターと一線を画しているところがある。彼の場合は、原作漫画の劇中でも扱いがとても酷いということだ。見せ場となるべきラオウ戦でも僅か2ページ分の出番しかない。

その程度の人物であった風のヒューイが、パチンコ・パチスロ界において弱演出として引っ張りダコになっているのである。役どころからして出番も多く、千円札一枚で彼に出会えることもザラだ。大出世といってもいいだろう。

しかし、少し思い出して欲しい。いまや天破の刻を目指していた誰もが眉をひそめるというザ・しょっぱい拳士である風のヒューイが、かつてはボーナス濃厚の、どんなキリン柄演出すらも凌駕する鉄板演出を担っていたことを。

デビュー作ではアミバ級の扱いだった

パチスロ北斗の拳2乱世覇王伝天覇の章。北斗シリーズの5号機第一弾にして、ヒューイの業界デビュー作である。ラオウが主役となった本作において、原作でラオウに一撃で仕留められるヒューイは絶好の確定演出として猛威を振るったのだった。登場自体は寒い、だが戦えば当たること間違いなし、という存在は前作までのアミバを彷彿とさせる。多くの打ち手がヒューイと戦いたがった。フドウでもジュウザでもない、シュレンでもやや不安だ。ここはヒューイである。ヒューイのヤワな拳なら間違いない。頼む、戦ってくれ。そのバイクから降りてくれ。そういう思いでレバーを叩いた打ち手は、次作の一つがそこそこ売れたことも相俟って、確かにいた筈だ。

あの頃のヒューイは輝いていた。羨望の的であった。原作同様に一撃で散っていく彼の死に様は、4号機と違ってすぐボーナスを揃えられる5号機には最適な演出だった。

現状は真っ青、色も良くないがキャラも良くない

しかし、その後はケンシロウ主役のパチスロ機しか出てこなくなり、彼の地位は急落した。パーソナルカラーが青かったということも負の財産となり、事態はどんどん悪化していった。

いや、色のせいにしてはいけない。何故ならリュウガが、北斗の拳に疎いおじいちゃんパチンカーにはヒューイとほとんど見分けがつかないであろうリュウガが、少しだけ美味しい位置に収まってしまっているではないか。あんな青白い奴が。

リュウガはケンシロウと戦っているが、ヒューイだってアニメ版ではケンシロウと手合わせをしていたじゃないか。ヒューイ、返事をしてくれ。もう一度おれを喜ばせてくれ。しかし彼は「風を友とし、風の中に真空を走らせる」という、大空翼でも共感は難しいだろう台詞と共に、二次創作のネタキャラに成り下がっていくのだった。

サミーよラオウを、そしてヒューイをもう一度

北斗シリーズの新作が出る度に、次々と新キャラが増えていく。鉄板男ヒューイの復活は、ラオウ主役のパチスロがもう一度世に放たれる時まで待たざるを得ないだろう。しかし、A‐SLOT北斗の拳 将の主役がケンシロウだったことを考えると、その時はもう訪れないのかもしれない。だが、青いのに確定演出、というのは遊技機文化を活性化させる意味でも絶対に有効だと思うし、復権を願ってやまない。


労働階級からの解放を志し、収入のアテもないのに突然脱サラ。後先考えないその姿勢に後悔しきり。

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