2019年4月2日から開催されている一般戦、デイリースポーツ杯争奪 第30回ささはら賞競走に、未だ初勝利の水神祭を経験していない白石有美選手(B2/118期/東京/20才/163cm)が参加している。戦場はボートレース尼崎だ。3月31日までは山口県のボートレース徳山で出走していたのに、その翌日には大阪府入りしていなければならないという、徳永宇一郎氏もビックリのハードスケジュールである。
結果もレース振りも一見していつも通り、だが。
戦績はといえば、ここまで2戦して6着2回。移動の忙しさや慌しさを感じさせない、いたって平穏かつ平和な平常営業だ。しかし、その実、恐るべき変化が彼女の身に起こっていたのである。

軽くなっているのだ。公称58kg、先週の徳山では最終日の3月31日に体重は57.4kgであった。これが尼崎に来て4月2日に56.3kg、本日4月3日が画像の通り55.8kgと、急激に落ちてきているのである。
では減量プロセスを、もう一度見てみよう。
徳山での一週間を正確に見ていくと、初日から、57.8kg→57.7kg→57.7kg→57.7kg→57.5kg→57.4kgとなっていて、実は少しずつ減量してはいた。しかし、それでも節間で-0.4kgである。
これが、徳山から尼崎への移動日だけで1.1kgも減るというのがまずもって異常だし、その翌日には更に0.5kgも軽くなっているのだから、事態は深刻だ。
オンナノコの基礎知識
女性には痩せやすい時期と太りやすい時期があるという。エストロゲンとプロゲステロンという、昭和ライダーの敵組織のような二種類のホルモンが影響しているらしいが、要は、排卵日から生理前は太りやすくて、生理から排卵日までは痩せやすいということだ。
それにしたって、である。0.4kg落とすのに一週間近くかかっていたのが、3月31日から僅か三日間で1.6kgも減量できたとなれば、余程の空腹感や脱水症状に耐えているのではないかと邪推するのだ。
はじめバンバンなかチョロチョロ
もしくは、実は今まで特に減量などしていなかったのではないだろうか、という、プロ意識への疑義も生じうる。
人間の体は、無駄な脂肪分を落とすのは意外と簡単で、少し食事を減らすだけで、数日で数kg減ることはざらにある。例えばインフルエンザや、ノロ、O157等に罹患してしまい、数日ほぼ絶食の状態に陥っていた場合、ほとんど運動していないのに、量ってみたら3kgも痩せていた、ということは往々にして起こるものだ。寝たきりの生活でも減るのだから、運動をしているとなれば、もっと減ることだろう。
無駄に貯蓄された脂肪分が、ある程度絞られきってしまうと、途端に体重は減らなくなる。健康的な生活への支障をきたす程度にまで、体重が軽くなってしまったからだ。運動もしているとなれば、筋肉量も増えてしまい、体重減の歯止めに一役買ってしまう。減量に苦しむボートーレーサーや騎手などは、ここからが正念場となる。
エロ皮コマン、探偵さ
10日足らずで2kgも体重が減ったという事実と、移動が続いたために自宅へ10日間帰っていないという事実。点を線にして浮かび上がってくる真理は、自宅内もしくは周辺には、食を満たしてしまう環境が揃っている、ということだ。
もし実家暮らしなのであれば、母か父か、とにかく家族の誰かが逐一いらんもんを食わすのではないか。「あんた、アスリートなんだから、ちゃんと食べて体力つけないと。もう同期の子は皆初勝利上げてるんでしょ?あんたもこれ食べて頑張んないと」。もしくは、老いさらばえた祖母がいて、「昔から有美ちゃんが大好きだった、チーズあんころ餅を包んだよ?食べないのかい?あんなに好きだったじゃないか。食べて、くれないのかい?・・・そうかい。もう有美ちゃんも大人だもんね。ばあば、子供っぽいお菓子しか作れんで、ごめんね」と言われるのかもしれない。
一人暮らしなのであれば、パティシエ見習いの彼氏かなんかが、「これ、今日の実習で作ったマスカルポーネシューアイスと、それが不味かった時のために、ミスドのドーナツ5つ買ってきた」等と嬉々としてのたまいながら、部屋になだれ込んで来るのかもしれない。優しい彼氏だが、ひとたび食べないと言うと、「あ?」と豹変するのだ。パティシエはずっとメレンゲをかき混ぜているからか、よくわからないけど腕っ節が物凄くて、白石有選手は痩せるどころではなく、ほどなく選手生命が絶たれるような傷を負ってしまうかもしれないのである。これは嘘でも喜んで頬張らねばなるまい。「俺さ、お前がそうやって美味しそうに甘いもの食べてるのを見ると、競艇の斡旋とかでしばらく会えなくっても、頑張ろって、気になるんだよね」と、ふと言われたら、残るミスタードーナツも全て平らげて当たり前だ。そして、「てめぇなに5個とも食ってやぁんだよ、俺の分ぁどうしたんだよこのブタ女が!」と、やはり張り倒されるのであった。
何か良いきっかけがあったか
しかし真面目な話、徳山においてエースもエース、走れば2回に1回は必ず2着以内に入れるという、超優良実績を誇る超抜モーターを手にしたのにも関わらず、全て舟券外、という目も当てられない結果であったことを猛省しているのだとすれば、良い傾向ではある。
技術の習熟には時間がかかる。体重の低下がこのペースで進むなら、それに越したことはない。55.8kg程度なら、男性選手にはゴロゴロいる。初勝利に向けて、また現実味が生じてきたか。
