6号機による侵食が順調に進んでおり、高純増ATにおいては店の看板商品となるまでに定着したものもあるようだ。一方、当初さまざまなところで苦戦する旨が囁かれていたAタイプ機だが、ドンちゃんの後継機がなかなかの存在感を見せているようで、その下馬評は覆すことが出来そうである。
6号機リノと一緒。少なくても回るし頻度は多い
ビッグボーナスの獲得枚数が200枚そこそこ、出玉の波を乱高下させることができない、といった点から、悲観視する向きが非常に多かった純Aの6号機だが、花火シリーズというブランドバリューがあったにせよ、低空飛行ながら健闘を続けている。少なくとも5号機エヴァ孫2よりは稼動しているであろう店もあり、今後の展望が明るくなってきた。
新規制だなんだと難しく考えることはなく、素人の肌感覚でスペックを読んでみれば、なるほど、6号機のAタイプはビッグの出玉が少なすぎるといったって、結局はヒット機種であるクランキーセレブレーションとほぼ一緒になるだけである。厳密にはクラセレのビッグよりもさらに獲得枚数は減るのだが、少なくとも、現行の5号機Aタイプに比して、やたら当たりやすいけど恩恵が少ないビッグ、ということに変わりはない。クラセレがこれだけヒットしたのだから、6号機だってゲーム性によっては大繁盛することも有り得るだろう。
クラセレよりも有利な点があるとすれば、それは通常時のコイン持ちだ。これはもう段違いに6号機の方に軍配が上がる。6号機最低設定の吸い込みの遅さは、初代エヴァンゲリオンの最高設定といい勝負だ。とにかくよく回る。
低投資でくるくる回って当たりやすい。ちょっとリーチ目を拝みに行くのなら素晴らしい具合ではないか。
各社が次々と参入
8月には、北電子にも匹敵するほどの独占ジャンルを展開する、あのパイオニアが6号機を出すらしい。
パイオニアが6号機『ハイハイシオサイ』を発表(ぐりーんべると)
流石にハナハナはスーパーブランドだから、とりあえずの様子見でまずはシオサイ、ということだろうか。あの水色は心が落ち着く。他社もその雰囲気を真似てビーチクラブだのなんだのと商品を出していたが、やはり本家の、置いていかれた昭和のリゾート感には遠く及ばない。
さて、このハイハイシオサイだが、上掲記事の通り、5段階設定であるらしい。気になるのはその呼称で、「1・2・3・5・6」と分けるそうだ。何故だ。
4は死だからか。それ以外に理由が思い浮かばないが、今更それはどうかと思うのだ。これだけ456が高設定、4ならまぁ良し、という状況下で生きてきた中で、今更に4を省かれても俄かには納得できないのである。
5号機以降の設定史
ごく初期の5号機時代には、二段階設定の機種があり、その呼称は「1・6」であった。6段階設定に馴染んでいたスロッターに対して、「最低の1と最高の6しか用意してないよ。」ということをわかりやすく明示しており、一般人には不可解な呼び様だが、訳知り顔の博打屋からすればすんなりと受け容れられたものである。
そしてその後には、平成末期でもお馴染みの、四段階設定台が登場する。かつての青ドンだ。これが、「1・4・6・H」というなんとも不可思議な設定呼称を持っていた。スロッターの脳裏に刷り込まれた、6こそ至高、6を求める毎日の旅路、という思いを痛快に突き破る、「6より凄いのがあるんです、そ、れ、が、H!」という宣伝効果を狙ったのだろうが、最後をHにするのなら、最初をLにすべきではないのかと、当時もやきもきしたものだ。
しかし、青ドンの4は下から二つ目の設定としてはかなり高値の機械割を誇っていた。102.3%である。終日稼動が出来れば一万円近くを安定して稼げる可能性がある数値であり、確かに「ね?4ですよ。」と言われれば納得してしまう程度の威力があったのであった。
だが、読みの違和感は拭い去りがたい。そんなスロッター達の気持ちが天に通じたのか、後継のハナビにしろ別メーカーの戦国乙女+にしろ、その後は「1・2・5・6」と呼ぶようになり、これには至極納得がいったのである。そこには、4が死の番号だから、という迷信じみた理屈ではなく、6段階の評価を三つに括り直して処置しただけ、という明確な根拠があった。つまり、1と2が低設定、3と4が中間設定、5と6は高設定、と分けた時に、「真ん中を抜いて4段階設定にしましたよ、1と2は負ける低設定、5と6は勝ちうる高設定、この4段階で行きますよ。」と打ち手にアピールしたということだ。非常にわかりやすいし、理が通っている。
一方、最近の不二子+などは、三段階設定であり、その呼び方がまたむず痒く、「1・4・6」である。上述の青ドンからエクストラ設定たるHを抜いただけの、いわゆる普通の青ドン感覚とも思えるが、ここでの4はさすがにいただけない。
勝負の分かれ目
6段階設定を、単純に勝ちと負けの二つに分けるとするならば、勿論機種による差はあるが、6段階が均等なものであったとすれば、1~3の負け組と4~6の勝ち易い組、ということになる。つまり4は、上述のように三つのグループに分けられれば中間設定、勝てるとも負けるとも知らん、という立場だが、二組に分けてしまうと、れっきとした勝ち系の組員になってしまうのである。
青ドンの4が確かに勝ち易い、103%に迫る勢いの機械割であったことに対して、不二子+の4が不味いのは、それが100.8%に過ぎないということである。そりゃ、運不運を抜きにして機械的に処理すれば、勝てるということだろうさ。1000回転まわせば、メダルを24枚増やすことが出来る計算である。一日フル稼働して、トイレや食事を挟みつつ、8000回転まわせたとすれば、投資額より192枚分多いメダルを交換して帰宅することが出来る。その金額、僅か3,000円前後である。
これを勝ちといえるのだろうか。3,000円程度あれば不二子+は100回転ほど回すことが出来るが、それはつまり、100回転ハマリ程度の誤差が生ずれば、勝ち分は夜霧のごとく蒸発してしまうということだ。運も不運もなく、機械的にただただ確率通りにビッグとバケを揃えて消化していた人が、最後の最後にたまたま100回転余計に嵌ってしまった、つまり8000回転を超え、8100回転までまわしてしまい当たることなく閉店を迎えた場合、儲けは全く無いのである。終日打って得る予定の192枚など、微差も微差、ちょっとした誤差ですぐに吹き飛んでしまうのだ。
にも関わらず、不二子+の三段階設定は、最低の1と、勝てる側の4と、最も勝てそうな6、という分けられ方になっている。ここは絶対に4以外とすべきであった。3.5という表記でもかさばるので、サザンアイズよろしく、「1・C・6」等にすれば良かったのではないか。なんのCかがさっぱりわからないが、エロスを求めて「Chuッ」のCということにしておこうか。
五段階って、半端よなぁ
ハイハイシオサイと同じ五段階設定で世に出ているのが、何を隠そうハナビ通である。その表記は、「1・2・5・6・H」となっており、上述の青ドンからハナビへの変遷を知っていれば、少しだけ感動するほどである。10年以上前に青ドンで試みた「6よりも凄いHです!」という宣伝を、5号機の終末期に再度ぶちかましてきたのだ。そして、文字通り、Hの出方はHであるらしい。えろい!
ハイハイシオサイの五段階表記は、果たして受け容れられるだろうか。まだ世に出ていないのでなんとも言えないが、中途半端なことに設定5が異端的な出方をするようだからといって、まさかハナビ通に倣って「1・2・5・H・6」とやるわけにもいかないだろう。これでは6とHのどちが良いのかが曖昧である。
しかしサザンアイズよろしく「1・2・3・C・6」とやっても、なんだか情けない駄洒落のようだし、見栄えも悪く、やはり意味がわからない。
例えばこの際、「1・2・中・花・6」でも良かったのではないだろうか。あるいは、詐称に近いけれども、「最低設定なんてありません!」と主張するかのごとく、「2・3・4・5・6」でも良かった。2の割が98.0%に過ぎなくとも、広告費用のかけ方によっては、スロッターを騙し、甘さを勘違いさせることができただろう。
なんでもないような事が、幸せだったと思う
ここまで述べて恐縮だが、本当のところは読み方などは実にどうでもいい、重箱の隅にも居られないような問題であって、大事なのは勿論中身である。沢山の花さかスロッターを魅了して欲しいものだ。
