パチンコで確率変動継続率の65%規制が撤廃された、らしい。末端の消費者としては、実際にホールまで該当機種が届かぬ限り信用ができない。規制緩和に期待を寄せる人々がいるが、いわゆる総量規制はちぃとも緩んでいないので、別にユーザー有利になるわけではない。これっぽっちもない。
50,000円のことは、今日で忘れよう。
俗に、4時間あたりの出玉が12,500発以内にしかならないと宣伝されている総量規制は、パチスロにおける有利区間2,400枚制限と同様に、50,000円、という金額を射幸心高揚のターニングポイントとしている。つまり、一撃でも2,400枚しかでません、等価でも48,000円までで御仕舞いです、50,000円にはなりません、ということを強くアピールすることで、「そうかあ、たくさん注ぎ込んでも50,000円分出ないんじゃなぁ」と大量出費を諦めさせる狙いだ。
50,000円あれば、なんでも買えた。
愚かである。裏を返せばこの業界は、毎日のお客様ひとりひとりに、49,000円は払わせたい、と宣言しているようなものだ。ばくち打ちにとって、超幸運な一撃、連荘の連発につぐ連打で50,000円までは取り戻せるならば、閉店まで余裕がある限り、つまり夕方頃に49,000円まで投資するのは当たり前のことである。もっと狂人ともなれば、6、7、80,000円なぞ平気で投資する。「くそぉ、50,000円使ってしまった。今日は負けだ。負けだけど、家賃まで突っ込んじゃったから、少しでも戻してもらわなくっちゃ」ともう一枚諭吉札を投資して、一撃大当たりを待ってしまう。それはそうだ。50,000円負けと10,000円負けでは、同じ敗北でも印象が全く違う。狂人に言わせればなんなら勝ちですらある。10,000円しか払っていないのに、たくさんの演出で楽しませてくれて、どうもありがとう、などと言う。
50,000円の、ふっくらした色んなものを。
出玉の露骨な規制は、業界の厭らしい理想が明るみに出ただけの失敗策である。まだ実施中だが、明らかな失政だ。依存症患者は居なくならないし、新たに増える患者数も減らないだろう。これは、50,000円という金額そのものの問題ではない。短時間でも出玉率が100%を超えていることがある限り、状況は変わらないだろう。理屈に変化がないからである。「その金額まで取り戻せるなら」と投資を続ける者は後を絶たない。明らかに狂人の狂いっぷりを舐めている。
規制や内規を決めている側に狂人出身者や依存症患者、専門医などは参加しているのだろうか。余りにも馬鹿げた規制なのである。
こんな規制はファイナル焼酎にしてほしい
それよりは換金率の低率化や営業時間の短縮を、足並みそろえて行った方がよほど賢明であった。開店している時間を銀行窓口と同程度、16:00~22:00までにして、瞬間出玉率は爆上げするけれども保障はなし、としておいた方がはるかに健全である。換金率は、貸し玉4円のところ換金2円、貸しメダル20円のところ換金10円にする。もちろん総量規制はない。入れた分の2倍以上出さないと儲からないとすれば、「少しでも取り戻したい」として追い銭をする無謀な勇気も漸減する。
門外漢が吠えていても始まらないが、そういった視点で取り組んでいれば、メーカーとしても産廃を量産せずに済んだはずである。今の台は、少ない出玉を煽り演出で誤魔化そうとしていて本当に痛々しい。