2019年4月20日からボートレース平和島で開催されているG3、平和島レディースカップに、日本ボートレース界女子最多連敗記録保持者である、白石有美選手(20歳/163cm/118期/東京)が参戦している。そして明日、4月23日の第2Rは、プロ入り5度目の1号艇出走だ。
体重は維持しているし、着順は上がっているし
ここまでの白石有選手は、前節までで急激に落とした体重をやや戻したが、しかしそれでも55kg台での出走を続けている。結果は、初日から5、6、4、5、5着だ。決して良くはないが、見方を変えれば最下位は一度きりに抑えられており、若干の進捗が伺える状況である。
とかくこの子は差しばかり
特に4着となった二日目の第7Rでは、他艇が外にながれるなか、冷静沈着な差しをいれるなど、僅かばかりの輝きを放つようになってきたかとも思わせる。



さすがは慣れ親しんだ地元、コツを熟知か
スタート勘も非常に鋭い。恐れぬ心を感じる。今のところ平均スタートタイミングは.16程度だ。自身が昨期に記録していた.19よりも上回っているし、何より三日目第3Rのスタートは凄まじかった。

なんと.01だ。一見すると5号艇とタイミングを合わせたかのようだが、この時の白石有選手は、以下のとおりスタート展示の段階から、他艇より抜きん出た聡明なスタートを切っていたのだから、決して5号艇にオンブダッコというわけではあるまい。確実にスタート勘がある。

激熱スタート演出からの一殺出目、といった感じか
しかしながら、レースそのものは、4カドで.01、さらにカド受けの3号艇からは.14、というこの上ない好機、絶対的に近い優位があったのにも関わらず、そこからすぐに内側を絞りに行かない、という非常に甘ったるい走りを見せ、結局5着に凡退した。一部始終は以下のとおりである。





相変わらず全くもって下手糞ではあり、恐らく本当に捲るのが苦手で、出来るならば差し一本で生きていきたいという意志を感じる程である。特に、4カドでこのスタート、この隊形から、どうして左へすぐに行かないのかといえば、もう、まくるのが怖い、という他に想像が至らないのである。5号艇にせっつかれて渋々まくりに行った、というのがアリアリと見て取れるし、今まで外枠ばかりだったのに、どうしてそんな体たらくなのだお前は、と少しハレンチにお仕置きをしたいくらいだ。もちろん、ハレンチでさえあれば、お仕置きはされてもいい。
今度こそ、初勝利か <1.地元>
ところで前述のとおり、明日は1号艇である。今まで6、6、5、5と、着実に初勝利水神祭へと迫ってきている、あの純白のカポックだ。順当にいけば4着というところだが、今回は、今回こそは、もしかするともしかするかもしれないのではないかと思うこともぽつぽつとないともいえないのである。
まず、開催地が白石有選手の地元、東京であるということ。主催者側が、勝たせようとしてくれていると考えるべきだ。出走メンバーもB級が多く、それほど今節の成績が目立たない連中が配されている。

同世代はおらず、東京支部の選手も6号艇だから、そういった協力は望み薄だが、今節で1着を経験した選手は一人だけであり、これは本当にひょっとすると、といった期待を抱かせる布陣だ。
今度こそ、初勝利か <2.出足>
次に、スタートの良さが挙げられる。1号艇ともなれば、別に捲りだろうが差しだろうが、全く関係のない世界の話だ。ようは逃げるだけでよい。好スタートから一番早くターンマークをクルッとすれば、それで仕舞いである。かつて1周目の2マークでトロトロやっていたら弾き飛ばされた、という事態があるにはあったが、なぁに二度目ともなればきっとかわせるに違いない。もしくは、そういった荒々しいダンプ行為が無いことを祈ろう。天に祈りながら思し召しの通りに回るのだ。いずれにせよ、逃げの優位性に、捲りの苦手意識は関与しない。大丈夫だ。スタートさえ決めれば。
女子の未勝利記録更新まったなし
いよいよもって、突然の水神祭に現実味が帯びてきそうな心持に傾きつつあることも考えられるが、残念ながら、もちろん本当のところはそうではない。
白石有選手が華々しく散るか咲くかする、2019年4月23日の第2Rは、予選競走なのである。それも、準優勝戦への切符をかけて、ギリギリの人々が、血眼になって争う、予選最終日だ。本競走においても、ギリギリもギリギリ、ぴったり準優出のボーダーライン上に乗っている選手がいる。
4号艇の小池礼乃選手(28歳/155cm/112期/福岡)だ。彼女は死に物狂いで前を奪いに来るだろう。捲りか、捲り差しか、とにかく強襲だ。
そして、白石有選手にとってさらに不味いことには、そんな小池礼選手のすぐ内側、3号艇には、彼女の同期にして同支部、そして同い年という三拍子揃った同志、野田部宏子選手(28歳/164cm/112期/福岡)が乗り込んでいるということである。この野田部選手、奇しくも今節は白石有選手程度の成績しか残せておらず、準優出は絶望的なのだ。
さすれば、どのようなことが起こる可能性があるかといえば、3号艇がスタートで大きく遅れる、ということである。4号艇が血走ったスタートを決め、一方で左隣の3号艇が腑抜けてくれれば、4号艇小池礼選手は、一足飛びに2号艇、そのまま1号艇まで接近することができる。どう転んでも優勝の目がない野田部選手が、三拍子揃った自分の分身たる同志に全てを託し、八百長とのそしりを受けない範囲で、綺麗に遅れるのだ。そして小池礼選手は、ありがとうあんたの分も頑張るよ、とばかり、隣が空いて大きく使える水面を生かして、内側の白黒二艇に対して急激な絞込み、包み込んで大捲り、もしくは、2号艇の張り具合によっては、捲り差しをズスーッと決めてくることになる。カド戦の優位を最大限に生かせる絶好な状況が、野田部選手の協力のもと、非常に簡単に形成出来るというわけだ。1マークで尻餅をつき、後退する白石有選手、そしてその白い旗が目に浮かぶ。
やはり白石有選手は駄目なのか。どうなのか。いくら同期同支部同年齢といっても、それほど露骨なヤラズはありえるのか。注目の一戦は、2019年4月23日、11:28締切の予定だ。
