パチンコで大当たりを掴み取り、さぁ時短だ、という場面で流れるこのフレーズ。適度に遊んでいたのに突然無味乾燥な画面が表示され、興を殺いでくる。メーカーごとに若干の差異はあるものの、こと同メーカーについては機種ごとの違いが全く無いために、タイアップ機全盛の世の中で、劇中世界に存在し得ない表現でもたらされる「プリ~」は、大きな異物として機種の魅力を削いでいる。
台の個性をもっと彩って
海系と真北斗無双以外の機種については、通常回転の演出を減らしてでもこの部分に力を注げといいたい。「ん右打ち!!」「不承不承ながら左打ちしましょう」などは機種ごとに色をつけているメーカーもあるが、「プリ~」はについてはほとんど見ない。せいぜい化物語の羽川翼くらいだ。しかも、その後にご丁寧に同じようなことをもう一度、お決まりの世界観に合わないロゴで表示してくれる。親切心で教えてくれた羽川さんの乳目が立たないではないか。
もちろん、天下の大泥棒さんに「プリペイドカードを忘れねぇように、気をつけるんだぜ」とは言われたくないが、ICPOの人くらいならばいいだろう。「ルパンは必ず現れる。プリペイドカードから目を離すな」といったところか。これだと絶対にカードは盗まれることになるが。
同じ問題は他にもある
もう一つ、「玉を抜いて下さい」という表示や音声にも同じ問題がある。何故機種の演出に合わせないのだろう。「たっくさん抜いてくれよな」とか、「たまには抜いた方がいいかしら」くらい言ってくれれば機種の回転率も上がるのではないのか。きっと玉詰まりも増えるのだろうが、客つきは良くなるに違いない。
どのメーカーも花の慶次のどれかを見習って、特徴的な演出を搭載して欲しいものだ。玉を抜かんか、と慶次の知り合いに怒られながら満杯のドル箱を抱え、店員の到着をじっと待った客は、次回からは怒られないように、適宜下皿を空にする習性がついていたのではないだろうか。
特にパチスロ機について、似たような状況下のエラーとしてメダルホッパーが空になった場合の警告があるが、こちらはエラーの演出に趣向を凝らしているものが多い。パチンコだって頑張れるはずだ。
メーカーの本気度が問われる微細部分
出玉の規制が強化されて久しいが、この世知辛い現状で、メーカーが力を入れるべき演出は、期待感や高揚感を募らせるものばかりではなく、こういった細々したところではないだろうか。いくら煽り演出を斬新に、派手に、盛り上げていったところで、出玉は絶対に付いて来ないのだから、ちょっとしたことにも目を向けていくべきだ。今日は珍しい「扉が開いています」が聞けて本当に良かったな、と満足するような客を増やし、業界規模の維持とパチンコ文化の生き残りを図るべきではないのか。
