何は無くともこの写真を見て欲しい。

なんだかサッパリだと思われるので拡大する。接写!

この出目でリプレイなのである。チャンス目を表示させるために特殊リプレイを使う、という手法が行われるようになって10年近く経つが、これはそんなエラい役ではない。ハズレ目である。何も抽選していない。ハズレ目リプである。
液晶重視にしたって、出目の扱いがだらしないよ
数年前から、アイマスとか東鳩とか、その辺のあたりで、リプレイ図柄のみでなくても、例えばリプリプベルとかの並びでも、普通のリプレイと同じです、みたいなことをやり出すようになり、苦い思いをしていたが、最早こんなことになっているのだ。なんだかとんでもなく馬鹿にされている気がする。
ここで、4号機から5号機まで、ちょっと史実めいたことを
4号機から5号機への世代交代は、パチスロ業界の大転換をもたらした。まさに地軸が曲がったといっても過言ではない程の天変地異であり、段階的な移行であったにも関わらず、路頭に迷う人が出たくらいである。
出玉規制にばかり注目されていたが、演出面においても、殊更厳しく規制されていた。いわく、揃わないリプレイの禁止や、テーブル制御の単一化、フリーズの封印、リール変動中の消灯不可、小役示唆矛盾はハズレ以外だめ等々、「それって、射幸性に関係あるって証明できてます?」と疑いたくなるようなものが悉く締め付けられたのである。
なぜだかフリーズは後に解禁されたが、他の多くが6号機世代となっても不可能なままだ。恐らくフリーズは、4秒ルールに関係して許可されたものと思われる。たくさんリールを回すことが出来てしまえば、たくさんお金を使わせてしまう、だからそんなにリールを回せないようにして、お金を使いすぎないようにさせよう、という発想で作られた、余計なお世話以外の何者でもないルールである。前ゲームの全リール停止後からリール変動まで、4.1秒以上のウェイトが設けられているが、フリーズを導入すれば、このウェイト間以上に遊戯者の回転数を抑制することができますよ、かなんかの屁理屈で通したのだと信じたい。
メーカーとしては、テーブル制御のワンパターン化が特に厳しかったのではないだろうか。これにより、チャンス目の表示が非常に難しくなってしまった。さらに、揃わないリプレイによるボーナスのストックも不可能とされた為、「あ、当たったかも」と遊戯者に思わせたら、次ゲームで即ボーナスを揃えられる状態になってしまった。何ゲームかかけて液晶で連続演出を見せることは可能だが、リールの方はいつでもボーナスを揃えられる状態になってしまっているために、遊戯者はメダル節約を念頭に置き、演出をカットしてすぐにボーナスを揃えてしまう。味も素っ気も無い。
締め付けられすぎた5号機、若干の緩和策が起爆剤に
演出幅が減らされた代わりといってはなんだが、使用できる図柄や小役数の増大が許可された。これをもって、大量のブランク図柄が誕生し、わけのわからん、7・ブランク・スイカという並びの1枚役が登場した。しかし、この小役が5号機を低迷の淵から救った。ボーナスとの重複当選をさせたりさせなかったりすることにより、1枚役の取りこぼしを使ってチャンス目を作成することに成功したのである。RTの導入にも用いられたが、本記事の主題から外れていくため、省く。
一方、揃わないリプレイは禁止されたが、リプレイを数種類搭載すること自体は禁じられなかったため、特殊リプレイ、という技法が本格的に用いられるようになった。普通のリプレイより、ボーナス重複率等が厚くなっている、エラいリプレイという役割があった。
リプ・リプ・ベルやリプ・リプ・スイカ等、通常リプレイかと第三停止ギリギリまで匂わせるのが、初期の一般的な手段であった。 RT突入の役割を持たされたこともあるが、上述のとおり省略する。
全くリプっぽくないリプ、チャンス目リプレイの誕生
さて、エラいリプレイを、「チャンスリプレイ」「チャンリプ」等と呼ぶようになってから暫時経過し、開発者は当然のことに気がついたのである。「そうか、特殊リプレイの揃い形を、チャンス目にしちゃおう」と。わざわざ1枚役を作ってこぼさせるより、リプレイの並び形そのものをチャンス目っぽくしてしまえばいいのである。1枚役は揃えられたらチャンス目の味が消されてしまうが、リプレイは、揃わないことが禁止されているのだから、遊戯者がどこをどう押そうと、必ず揃うようにできるのだ。
こうして、チャンス目はリプレイになった。

チャンス目リプレイは、チャンス目として自己主張しているから理解できる。素晴らしい。
ここまではいい。長々と、誰に向けているのか自分でもわからない歴史的経緯を綴ってしまったが、チャンス目がリプレイになったのは、納得できる。むしろ出目を制御するのに一つのテーブルしか使えないというなかで、悪戦苦闘しながら配列を調整し、謎の1枚役を設ける、といったやり方より理にかなっているし、発見的発明といえる。
しかし、昨今のこれは一体なんなのだ。


存在意義が全くわからないのである。チャンリプであれば、チャンスっぽく自己主張をしたほうがいいし、通常リプ扱いであっても、「あ、リプか。もうワンチャンスあるな、あと千円しかない、なんとか1/14000の奴引きてぇ」と気持ち良く打てるのである。
5.5号機以降における、出玉面以外の規制って、サブ基盤制御の撤廃くらいじゃないの?なんなの?
ハズレ目を気取るとは、どういう了見なんだ。何か制御上、盛り込まなければならなかったのだろうか。仕方が無かったのだろうか。
真っ当な理由がない限り、こんな仕打ちには怒りしか沸かないのである。これがまかり通るということは、リプレイなんて揃わなくたっていい、ということになり、そのうち、「小役?わざわざ一直線とかV字形とか、そんな馬鹿馬鹿しく綺麗に並んでなくたっていいでしょ?」という話に発展する。バラケ目での払出が多発するのだ。行き着く先は、ボーナス揃いの消滅である。全てがゴッドゲームになる。赤7も冥王も、そしてGOD揃いすらもリールから消えうせるだろう。
スロッター諸君はそれでいいのか。このハズレ目リプがその第一歩だ。この出目には、当然のようにリプ揃いSEが流れない。本当にハズレそのものとして偽装しているのである。これを許してはいけないのだ。パチスロの醍醐味である、リールを使った美が、何より、自分で揃えているという感覚的な醍醐味が、毒され廃れ、消え果ててしまう。出玉への期待感がどんどん薄くなっていく中で、この美や味が無くなってしまったら、本当におしまいだぞ。
