2月24日からボートレースびわこで行われていた4日間の短期決戦、ジャパンネット銀行賞(一般)が終了した。昨年について「何もない一年」という一言で振り返るという、まるで高名な和尚のような侘びた雰囲気すら醸し出している平高奈菜選手(31才/B2)は、最下位こそないものの、2着一本、3着二本、4着三本5着一本で全日程を終えた。
数字上はそこまで悪いモーターでも無さそうだったが・・・
初戦の2着争いでは2周2マークのターンが流れ、二戦目では1周1マーク、最初のターンで尻餅をつくような格好となり、その後も舵の挙動が不安定になるなど、明らかに多くの調整が必要な状態であったが、納得のいく整備を施す前に、予選が終了してしまった。短期日程による不利を全面的に被ってしまったかたちである。
さすが短期決戦、二日目にして崖っぷち
初戦が3着、二戦目が4着ときて、勝負がけは二日目一回走りの7R。まさにここが分かれ目であった。ほぼ横一線のスタート後、3号艇がまくりにいったため、足が鈍った2号艇と差し構えの4号艇との間がやや詰まった。そこへ5号艇のF3-B2平髙選手が、ピポポピュイピュイ、ビョボッ等と電子音を発しながら、4号艇をまくって2号艇の内を差しに行ったのである。狭いところに突っ込むかたちとなったわけだが、機力の調整実らず、2号艇の引き波に飲まれて後退してしまった。ピギーッといったところだ。ファンであればC-3POならずとも「あぁ!なんてことだ!」と叫んでいた筈である。平高選手は五番手に後退したものの、なんとか4着を確保してレースを終えたが、この差しが入らなかったことが決定的であった。
4日間開催の2日間が終わり、3着、4着、4着ではどうにもならない。
優出の目がないから、という感じでもなく、さらに・・・
一般戦にまわってからの平高選手は、最終日の一走目で2枠スタートから2着を取るものの、決して復調したとはいえなかった。その証拠が二走目、8Rのスタートである。
まずはスタート展示からだが、6号艇が非常識なフライングとなっている程度で、日常的なごくごく普通の展示である。

さて本番である。これが凄い。

4号艇平高選手は、0.40というなかなかの出遅れを決めているのだ。注目すべきは、ダッシュ勢である4.5.6号艇の並び方で、この3艇だけを見ると、スタート展示と同じような位置関係になっていることがわかる。
最終戦のスタートで判ること
平高選手は、明らかに右側の2艇を見ながらスターティングを調節していたのである。6号艇よりやや遅く、5号艇に並走するつもりでいけば、本番でもフライングはしないだろうという、後ろ向きかつ臆病な予測である。勝つ気は全く無かったのではないか。少なくとも、カドからまくってやろうという意思は微塵も感じられない。
しかし、復調に程遠いという根拠は闘争心や勝利への執念等、精神面のものではない。大事なことは、このレースが最終戦だったということである。全く攻め切れていないということより何より、ここまで6回も走ったのに、スタートが全く見えていないのである。この前初勝利を挙げたばかり、今節もオール6着という逆パーフェクトを達成した下野京香選手(21才/B2)が操る5号艇と、寄り添うようなランデブー走行で記録した0.40は、短期決戦の4日間、最後の最後まで、出足がしっくりこず、自分でスタートの判断ができなかったということの表れだ。どう贔屓目に見ても自分より格下である下野選手に、手を引いて貰わなければ満足にスタート出来ない程の不調だったのである。
次回は3月14日から。ボートレース大村で行われるG3、オールレディースである。モーターもペラもボートも変わる。がっちり噛み合った復活を期待したい。
