まさか先日の記事をご覧になったわけではないだろうが、晩成型大器の白石有美選手(20才/B2/163cm)が節間で減量に成功した。ボートレース唐津で行われていたマンスリーBOATRACE杯の最終日は、57.7kgと、開催2日目よりもマイナス1.3kgでレースに挑み、二回走って5,6着を並べたのである。今節は初日から、5,6,6,6,6,6,6,5,6着で無事に完走し、周囲の予想を全く裏切らなかった。
6はパチスロだと凄く嬉しいけど
デビューしたての新人選手であればよく見られる成績であるが、いまの新人は養成学校の123期生である。白石有選手は118期生だ。まだハタチとはいえ、5期分も後輩が溜まっているとなれば、もはや新人の範疇ではない。B2のため出走の機会が少なく、稼げない身でありながら、メシの度に奢らねばならない相手が日増しに増えていき、見栄っ張りであればパンクするほどである。
今節の白石有選手はココが良かった!
減量に感服したので、一週間で10人ほどしか訪れる方のいない当ブログといえども、我侭に悲観的な内容を書きすぎたことに対する罪滅ぼし等という大層なほどのものでもないが、なんとなく今節の良かった点を探してみむとて、すなり。
必然的に、5着のレースを追いかけることになるが、まず初日の5着は、他艇がエンストすて失格となった為に、完走したのが5艇となっただけで、最後方最下位であったことには変わりが無い。褒める点がない。
出色だったのは最終日である。二回走りの一走目、5号艇の白石有選手は、外の6号艇を操る先輩、同じ東京支部の97期古川舞選手(35才/B1/156cm)に先着し、開催中オール最下位の不名誉を脱することができた。このレース内容を紐解いていきたい。
最終日に開眼!ドスコイターン01だ!
といっても、スタートすぐの1週目1マークで雌雄が決してしまうので、詳しく解説することはほとんど無い。双方ともメスなので適切な表現ではないが、生物学的な身長差と体重差から推し量ると、非常にしっくり来る表現である。
さて、この2艇に限って見れば、スタートはほぼ横一線であった。厳密にいうと0.01秒だけ古川先輩の方が遅い。接戦である。ちなみにご覧のとおり、本当は2艇ともトップスタートの1号艇より0.2秒近く遅いのだが、それはいい。そんな高い次元の話はしていないのである。

ほぼ同時とはいえ、白石有選手の方がスタートも良く、また内側にいるため、当然ターンマークも5号艇が先に回る。そして、決定打を放つのだ。

上の写真では6号艇が画面右下に見切れてしまっているが、ここまでは一般的な光景である。問題は次の瞬間だ。

左へ曲がろうとした際、白石有選手はバランスを崩してしまい、右に急ハンドルを切って持ち直したのである。写真では薄くなってしまっているが、かなり広範囲に水しぶきが飛び散り、水面でバタついたことがわかる。
これに驚いたのは画面外に控える6号艇古川選手である。差そうかまくろうか、内外どちらを進路にとるか、決めるか決めないかの段階で目の前の大型船から逆ハンドルが入ったのだ。
もしかしたら眼前の5号艇は転覆するかもしれず、しかも大きな水しぶきと波浪で遮られ、状況を直ちに確認することが出来ないのである。もし白波の向こうで白石有選手が落水していたとしたら、自分が彼女を轢き殺してしまう可能性があるのだ。
01は幻惑殺法!古川選手の心理状態やいかに
最終日の一般戦、ここで順位を上げても全く大勢に影響がないし、自身も今節は二連率30未満のポンコツモーターを引いてしまい、6,4,6,3,6,4,6,6着と全く頑張れない状態の古川選手が、ここで無理しても何も得なことは無い。その上、前途ある20才の、未だ初勝利の水神祭すら挙げていないうら若き処女を、殺すまで至らずとも、それこそ顔面をプロペラで切り刻みでもしたら、一生深い後悔をするだろう。同じ支部だし。寝覚め悪いし。
結果、6号艇は大きく減速して、水しぶきが収まって5号艇の無事を確認してからターンマークを回ることになり、そのまま最下位になったのであった。
これをラッキーな5着と見る向きもあろうが、私はそうは思わない。これは作戦として成立するのではないか。白石有選手がどう感じたのかはわからないが、古川選手に安全策をとらせたこの逆ハンドルターンは、外側の艇を押さえ込むのに非常に有用なのではないだろうか。何せあの水しぶきである。
内枠で猛威をふるえ!ドスコイターン01!
重量級船舶らしく、大きな波が立つ。後続は視界を奪われ、躊躇する。減速してしまうと波を乗り越える力が弱まり、白石波に翻弄されて操舵すらままならなくなる。そこで差を開くことができはしないか。もちろん無駄な動きがひとつ入る分、自分より内側の艇を追い越すことは絶対に不可能なターンだが、もし自分が1枠で、しかも好スタートを切れたら。これはいけるのではないだろうか。
白石有選手は、未だ白いカポックを身に纏ったことが一度もない。しかし今後もし1枠に入ることがあり、さらにこのターンを作為的に放つことが出来れば、スタートさえトチらなければ楽逃げが可能となるのではないだろうか。大津波ターン炸裂である。
周年女王のふたつ名を引っさげて、嵐にしやがれに殴り込みだ
次走は間髪あけずに3月4日から。ボートレース鳴門の一般戦、エディウィン鳴門開設7周年記念競走である。もし万が一優勝できれば、「周年記念?勝ったことありますよ」という綺麗な掴み文句が手に入るので、期待したい。
