明日、2019年3月24日には、年2回の短距離GⅠ一発目、第49回高松宮記念が開催される。例によって中京競馬場である。改修されてだいぶタフなコースとなって久しいが、今年の激戦はどのような結末となるのか。各陣営の思惑や意気込みを、日刊競馬、勝馬、競友の三紙からまとめてみたのでご参考にされたい。
一枠1番:スノードラゴン(牡11歳・藤田菜七子)
高木登師=「ボコボコした馬場に脚を取られた前走は、行きっぷりがもうひとつ悪くて、全く進んで行かなかったね。久々の影響か、気持ちも競馬のモードに入っていなかった。一度使ってその点も改善されるはず。この中間の調整は順調で、直前はやり過ぎないように追い切った。上積みにも期待したいが、一変となるとどうかな。コース相性は良いので、あとはリズム良く運んでもらってどこまで、といったところ。前走以上の結果を期待。」
<のじ山の雑感>前走はGⅢ、16頭立ての15着であった。それ「以上の結果を期待」されているということは、今回は18頭立てなので、15/16を掛けて、単純に16着以上だったら御の字、ということになる。しかもこれが、「相性」の「良い」「コース」で、「リズム良く運んでもらって」得られる理想の結果なのだから、馬券を買う方としては全くの度外視でいいだろう。しかし本馬は、4年半前のスプリンターズステークス(GⅠ)を13番人気で制している。気の触れた穴党には買えるかもしれない。
一枠2番:ラインスピリット(牡8歳・森一馬)
中山助手=「今週は息を整える感じで十分。2走前くらいはもう一つだったけど、確実に復調してきている。暖かくなり、硬さが解消されてコトコトした面がなくなってきたし、相手が揃っていた前走も、悪くない走りだった。昨年のこのレースはスタートで失敗して力を出せなかったけど、スムーズならば違ったはず。発馬を決めて、流れに乗ってどこまでやれるか。」
<のじ山の雑感>昨年の高松宮記念は、今回と同じ森一馬騎手の手綱で終始後方、16番手でコーナーを回り、最終的には15着であった。「発馬を決めて、流れに乗」れば違うだろうとの見込みがあるようだが、その、たらればの期待はどれほどのものなのだろうか。2走前はGⅢで、勝ち馬から1.3秒遅い14着。前走も同じくGⅢで、0.6秒差の8着である。なるほど、「確実に復調してきている」のは結果からも読み取れるが、果たして、GⅠで3着以内に来られのるかといえば、疑問が生ずる上がり目である。「どこまでやれるか」という劣勢感ある語尾から、調教助手としても、良くて入着、といった程度の期待に留まっているのではないかと推量する。
二枠3番:ミスターメロディ(牡4歳・福永祐一)
田代助手=「前走は四角で接触したのがこたえた。フッと気が抜けた感じになってしまった。その後はケアをシッカリしながら調整したので、ココへ向けて順調に上向いて臨める。状態は良い。重賞を勝っている中京。相手は強くなるが、通用する力は持っているし、そんなに差はないハズ。ここでも楽しみ。」
<のじ山の雑感>前走はGⅢ。一番人気を背負い、四コーナーまでは4番手につけていたものの、7着に甘んじた。上述の一枠2番ラインスピリットと僅か0.1秒差である。もし接触なく無事に行っていたなら、楽勝間違いなしだった、と言いたかったのだろうか。しかし続く調教助手の発言からは、そのようなニュアンスは読み取れない。何しろ、「相手は強くなる」、「通用する力は」ある、ときて、「そんなに差はないハズ」だ。読み替えれば、力は通用するが相手も強い、少なくとも差はある、ということである。そもそも、ちょっと馬体が触れただけで臆してしまう精神力の馬だ。信頼に足るだろうか。しかし解せないのは、人気を裏切って着外に沈むという、決して満足できなかった筈の前走と同様に、「ここでも楽しみ」と言ってのける調教助手である。広くなった中京で、揉まれずに進めれば案外すんなり先着出来るのかもしれない。
二枠4番:セイウンコウセイ(牡6歳・幸英明)
上原師=「2走前はダート、前走はブリンカーが逆効果で、暴走気味にガツンといってしまい、本来の力を出し切れなかった。今回はブリンカーを外す。この中間は長めを丹念に乗って我慢を覚えさせているし、リラックスした走りで雰囲気がよく仕上がりも良好。巻き返しは十分。ハナに拘らず気分よく先行し、スムーズな競馬ができれば。気楽に挑みたい。」
<のじ山の雑感>前走のGⅢでは、前半の600mを33.3秒で突っ走るという爆走を見せ付けてくれた本馬だが、今回は大逃げ封印を宣言してきた。前の方で進めたいのは間違いないようだが、他が先頭に立つのなら控える構えだ。いずれにせよ、「気楽に挑みたい」という言葉が示す通り、陣営としては、勝ちを焦って意気込んで暴走してしまうことだけは、何よりも避けたいという気持ちがある。勝利は二の次、まずは落ち着いて走れることが大事だ。慌てず騒がず、他馬と仲良く先行できるなら、勝ちなんていらないのだ。
三枠5番:ティーハーフ(牡9歳・国分優作)
西浦師=「スプリンターズSの後にじっくり休養させた効果があり、馬体が増えて、ここ2戦はしっかり脚を使っている。短期放牧を挟んだが、先週、今週とハードに追って好仕上がり。9歳馬だが動きもいいし衰えは感じない。枠順次第だけど、流れが一つ向けば、今のデキなら善戦できる。」
<のじ山の雑感>このコメントは恐らく枠順確定前のものなのだろう。結局三枠5番についてどう思っているのか不明だが、その点を考えずとも、「流れが一つ向」いてきたとして、ようやく「善戦できる」程度なのだから、勝ちからは遠いだろう。しかし入着、もしかしたら馬券圏内にも滑り込んでくる可能性は捨てきれない。なにしろ「しっかり脚を使っ」た前走GⅢは、十二番人気の低評価を覆し、直線でぶっこ抜いて3着を確保しているのである。
三枠6番:アレスバローズ(牡7歳・川田将雅)
角田師=「以前と比較すると、在厩で調整してもイレ込みが改善されたし、だいぶ成長してきたね。予定通り体が増えていたから、ビシッと追った。攻めをしっかりやって体も絞れ、いい状態で本番を迎えられると思う。中京で重賞を勝っているし、GⅠの厳しい流れも合うはず。前に壁を作り脚をため、差し馬向きの流れになれば。期待したいね。」
<のじ山の雑感>7歳馬を相手に「だいぶ成長してきた」とは、なかなかのスパルタ発言であるが、体調は良さそうだ。この枠順であれば、「前に壁を作り脚をため」ることも十分可能だろう。しかし、前走で暴走してくれた上述の馬が、今回は控えるようなので、「差し馬向きの流れ」が無事に形成されるのかどうか。「期待」を「したい」に留めているあたりにそのあたりの不安が込められてはいないか。
四枠7番:ショウナンアンセム(牡6歳・藤岡康太)
田中剛師=「距離を延ばすよりは縮めて…と前走1200mを試したが、しっかりハミを取って対応できたのは収穫。内容も悪くなかった。今週の稽古も動いたから、元気一杯だよ。相手は強力でも、時計がかかればおもしろい。」
大西助手=「前走、久々の1200mでも流れに乗れていましたし、集中力が続くという点では、短距離の方が競馬がしやすい様ですね。さらに相手は強くなりますが、善戦を期待したいです。」
<のじ山の雑感>「しっかりハミを取って対応できた」、「悪くなかった」、「流れに乗れてい」た、と比較的評価されている前走は、GⅢで5着。十三番人気であったことを鑑みれば、予想外の大健闘であった。「動いたから、元気一杯」という字面は少し面白いが、思わぬ入着賞金を手にし、浮かれている陣営の気持ちがよく伝わってくる。さらに調教師は「時計がかかればおもしろい」と、展開が一つ向けば大金星も有り得るかのような伏兵気取りだが、調教助手の方が冷静で、「善戦を期待したい」としている。短距離界は専門職の匂いが強い。 1200mを勝ったのは4年前の未勝利戦だけ。 前走が二戦目だ。6歳になってからこの世界に足を踏み入れた新参者が、果たして二連続で掲示板に載れるのだろうか。
四枠8番:レッツゴードンキ(牝7歳・岩田康誠)
梅田智師=「前走は出していって正攻法での2着。前哨戦としては悪くない内容だった。ここ目標に予定通りの調整ができたよ。高松宮記念は2年連続で2着、特に昨年は、勝ったと思った瞬間に、ゴール寸前で差されて悔しい思いをしたからね。7歳でも衰えた感じはしないし、今年こその気持ち。」
<のじ山の雑感>前走をあくまで、本腰を入れていない「前哨戦」と割り切り、「ここ目標に予定通り」と言ってのける陣営に、格上の風格が漂う。しかもその前走ではきっちり連対を決めているのだ。さらに強くなっています、というアピールに頼もしさを感じる。しかし、二度あることは三度ある。今年も勝てないかもしれない。
五枠9番:ナックビーナス(牝6歳・大野拓弥)
杉浦師=「今週の稽古は、時計の出るポリとはいえ、引っ張り切れない手ごたえで無理せずに好時計。ここに合わせて本当に良くなる様に逆算してきた甲斐あって、今回の反応は相当いいよ。このレースは過去8着3着だが、更に上向いている感じだし、状態に関しては今回が一番いい。近走は最後まで集中して走れる様になっているし、ここも前の馬を見ながら自分の競馬ができれば期待は大。後は運だけかな。」
<のじ山の雑感>一見、運以外は全て揃ったという、壮絶に自信のあるコメントにも読めるが、そうではない。あくまでも、「前の馬を見ながら自分の競馬ができ」たこと前提の話である。しかし、今までは「最後まで集中して走れ」ていなかった中で8着、3着、ときていて、そこが改善された挙句、「更に上向いている感じ」で「今回が一番いい」となれば、さぁ何着になると思うねぃ?といった威勢の良さと自信は感じる。これは侮れない。
五枠10番:ラブカンプー(牝4歳・酒井学)
森田師=「前走はテンのダッシュがひと息で、三角過ぎからやめようとしていた。体調は上向いているし、以前より稽古では終い我慢できるようになっているが、昨年は追い切りで走るのをやめて実戦で動いていたのに、今年は追い切りで動き、実戦でやめてしまう。馬の気持ちを害さないように、出たなりで運び、直線だけ追う形にしてみるよ。力のある馬なので、最後まで集中して走れれば。」
<のじ山の雑感>前走のGⅢでは、三コーナーまで2番手、四コーナーでは3番手、最終的には16着、という大失速を披露してしまったが、理由が馬の気持ちとなれば事は深刻だ。スランプといっていい。馬が思う稽古と本番の関係性が見事に逆転してしまったが、言語の通じない世界を生きる彼女に、それを気付かせることはできるのか。上手くいけばドラマになるが、当面の対策が「気持ちを害さないように、出たなりで運び、直線だけ追う」というのでは、少し拍子抜けである。
六枠11番:ヒルノデイバロー(牡8歳・横山典弘)
昆師=「乗り難しい面があるから、色々と注文が付くけど、横山典騎手は以前も乗って結果も出してくれている。GⅠのここでは強気なことは言えないが、衰えは感じない。障害練習などを交えてビシビシやれて、悪い時の状態は脱しており、だいぶ復調してきている。いい競馬をして欲しい。走り方さえ戻れば。」
<のじ山の雑感>「悪い時の状態」を脱するにあたり、「障害練習」を「交え」るあたりに、必死さとそれ以上の違和感を覚える。もしそのスランプから抜け出せなかったなら、そのまま障害馬にしてしまおうという思惑を感じるし、もっといえばそれは、もともと障害馬にしようと思っていた、とも受け取れる。それでも「だいぶ復調してき」たから平地で使うわけだが、しかし決して完調ではないのだ。「衰えは感じない」が、「強気なことは言えない」し、「乗り難しい面が」ある上に「走り方」すら戻っていないのだから、「いい競馬」とはいったい何を指すのか、皆目見当がつかないのである。
六枠12番:ロジクライ(牡6歳・ルメールクリストフ)
須貝尚師=「先週ビッシリやって自己ベストが出ているので、今週はジョッキーに感触を確かめてもらう程度。重賞を勝った相性のいい騎手に戻るのは好材料。体調面も言うことなし。前走は不利やスムーズさを欠きながら3着。直線の長い中京でスムーズに立ち回れれば、初の1200mにも対応できる筈と思う。脚の使いどころ一つだ。」
<のじ山の雑感>「不利」を受けたり「スムーズさを欠」いていたという前走は、接触してやる気をなくしたという上述馬も出走していたGⅢだが、直線では内に包まれ、ほとんど満足に追えない状況となっていた。残り100mを切ってからようやく進路が開き、がむしゃらに急加速してもぎ取った3着である。広く「直線の長い中京でスムーズに」、つまり前が塞がる様な状況を避けられれば、もっと上が有り得るということだ。メンバー唯一の1200m戦未経験者だが、これについては「対応できる筈と思う」と煮え切らない面があるものの、前走の瞬発力を見れば、「脚の使いどころ一つ」でどこまでも、という期待感には納得が行く。
七枠13番:ダノンスマッシュ(牡4歳・北村友一)
安田隆師=「先週は目一杯にやり、今週は馬なりで好時計。仕上がりに関しては問題ないよ。完成はまだ先だが、全体的に緩さが解消して、その形に近づきつつある。左回りで結果は出ていないが、昨年の今頃とは馬が全然違う。前走も進路を切り替えてからの反応がすごくて、着差以上に強い勝ち方。今の状態で出せれば、直線で弾けると思う。GⅠでも楽しみだよ。」
<のじ山の雑感>「左回りで結果」が「出ていない」ことと、「昨年の今頃とは馬が全然違う」ことに、どのような因果関係があるのか。だいたい昨春はまだ3歳、馬によっては少し幼さすら残っている状態だ。そりゃあ今とは違うだろうさ。子供の頃に苦手だったビールをこよなく愛するようになるのと同じで、大人になって左回りを気に入ったりしたのだろうか。前走は上述の暴走逃げ馬がいたGⅢ。「反応がすごくて」というが、タイムは前半の33.3秒に対して、後半は35.0秒であり、決して「弾け」てはいない。200m刻みに見てみても、11.4秒、11.7秒、11.9秒と、ゴールへ近づくにつれどんどん遅くなっているのだ。「楽しみだ」というが、過信はできない。
七枠14番:ペイシャフェリシタ(牝6歳・松田大作)
高木登師=「前走は高速馬場で追い込み切れなかったね。終いは脚を使っていたし、もう一列前で運んでも良かったように思うが、仕方ないね。疲れはなく順調で予定通りのメニューを消化。状態も高いレベルで安定している。中京も読みにくい馬場だが、2勝と相性は良いので、ある程度時計がかかればGⅠでも互角に戦えると思う。今回も中団で脚をためる形でいいだろう。展開次第ではチャンスはある。」
<のじ山の雑感>前走のGⅢは、前半600mが32.3秒という超ハイペースのところ、16頭中の10番手で追走。直線で追い込むも間に合わなかったが、今回は後述のとおり、そのレースを逃げ切った馬が出走している。「今回も中団で」というが、果たしてそれで間に合うのか。二の舞になりはしないか。「ある程度時計がかかれば」「互角に戦える」とはつまり、また前走同様に前の止まらない高速展開となってしまったら、互角には戦えないということである。あくまでも「展開次第ではチャンス」があるだけで、全くお呼びでない状況に陥る可能性も十分にあるのだ。
七枠15番:モズスーパーフレア(牝4歳・武豊)
音無師=「中京での2戦はともに1400mだった。当時に比べたら力をつけているのは間違いないし、ここもこの馬のレースをするだけ。一人旅が理想だけど、ついてこられたとしても大概の馬は止まると思う。追い切りは予想していた以上の時計が出たが、無理をしてのものではない。」
<のじ山の雑感>「この馬のレースをするだけ」とストイックに述べているが、それもそのはず、ここ5戦は全て逃げの一手だ。しかも道中では一度も前を遮られることなく逃げ出しているという粋な走りっぷりで、1着3回2着1回3着1回となっている。前走のGⅢでは上述の通り前半32.3秒の快速逃亡をかましており、最後の200mでは12.0秒とややバテたが、見事に逃げ切っている。「一人旅が理想だ」と言い、短い道中で他馬に競りかけられることは良しとしないながらも、そんな馬がいても「大概」「止まると思う」と逃げ足には絶対の自信と誇りを持っているようだ。ただ、中京での過去2戦は、3歳時に5着、2歳時に8着となっている。それは「1400mだった」し、「当時に比べたら力をつけているのは間違いない」、とは言うが、なんだか言い訳じみている様に読める。さらに、「間違いない」とはどういうことだろう。3歳や2歳と比較したら、「力をつけているのは」当然ではないのか。当たり前の成長分である。調教も思惑以上に動いてしまったようで、「無理をしてのものではない」と強がっているものの、随所に不安要素が見え隠れしているように思う。
八枠16番:デアレガーロ(牝5歳・池添謙一)
大竹師=「回復分にしても、32㌔増という数字のみならず、見た目にも太くて、さすがに体が立派過ぎるかと思った前走だが、巧く折り合いもついていて、よく伸びてきてくれたね。強い競馬だった。あの体つきでいいのかも。1200mは忙しいけど、そのぶん折り合いを気にすることもないし、今の充実ぶりに期待したい。左回りは東京で2戦して結果が出ていないが、地下馬道でイレ込んだのが敗因。右手前の走りがいい馬なので、むしろ合っていると思う。立ち回りひとつかな。」
<のじ山の雑感>前走のGⅢは1400m戦。16頭立ての7番手で折り合い、直線では緩やかに他馬をかわしながら前へと並びかけ差しきった。「あの体つきでいいのかも」とは随分と楽天的だが、本馬についての判断を見誤っていた事実から、今回のコメントも信用しづらい。東京で「結果が出ていない」ことの理由が、「地下馬道でイレ込んだ」というのは本当だろうか。確かに東京競馬場では、一般のファンがガラス越しに地下馬道を見ることができるため、レースによってはかなりの人だかりとなる。しかし、「あの体つきでいいのかも」だ。俄かには信じがたい。「右手前の走りがいい」、「むしろ合っている」。本当だろうか。どうしても疑ってしまうのだ。「立ち回りひとつかな」とはどういうことか。結局は騎手と馬がどうにかすることで、俺にはわからんちん、というニュアンスにも取れる。なにしろ、「かな」である。首をかしげている。調教師本人も自分のコメントにもはや全く自信がないのだ。
八枠17番:ダイメイフジ(牡5歳・丸山元気)
森田師=「連闘で使った前走は、前残りの流れでもよく差してきた。使い続けているが、厩務員が抑え切れない程に元気一杯なんだ。少し気難しいところはあるが、この馬のリズムで運べれば脚を使える。今回は止まっても良いから前で競馬をしたいね。GⅠでメンバーは強いが、前半から引っ張らないように運んで、どこまでどれだけやれるか楽しみ。」
<のじ山の雑感>連闘の前走は3月2日発走、そこから僅か中2週でGⅠである。「元気一杯」なのは結構だが、「少し気難しいところ」もあるらしいし、何か特殊学級と近いものを感じる。「この馬のリズムで」と言いつつ、「今回は止まっても良いから前で」、「前半から引っ張らないように運んで」という注文が付くなど、陣営としても非常に不可解なシミュレーションを行っているようだ。話の整合性をとると、以下のようになるだろう。本馬は発走とともに前へ前へと走りたがる習性が前提にあって、今回はそれを「引っ張」って抑えずに、「この馬のリズムで」好きに走らせて、「どこまでどれだけやれるか」ということだ。必然的に、上述の絶対的逃げ馬に向かって絡んで行くことになる。前走では逃げ馬が1着のところ、6番手に控えて追走した本馬は3着であった。この関係性がどう変化するのか。確かにそれは「楽しみ」だ。
八枠18番:ダイメイプリンセス(牝6歳・デムーロミルコ)
森田師=「前走は大幅な馬体減となりスタミナに影響してしまったことに加え、荒れた馬場を気にしていた。この中間で馬体は回復して良くなっている。今回は500kg台で出走できそう。絶好調だった昨年夏ほどではないが、昨年の今頃よりは良い状態。変わり身があればだが、最近はゲートがひと息。後方からでは厳しいから、中団くらいにつけられれば。」
<のじ山の雑感>前走は上述の絶対的逃げ馬がオーバーペースで飛ばす中、終始後方のまま、10着に敗れてしまった。前々走と比して、-14kgでの出走だった。「馬体は回復して良くなっ」たというが、「絶好調だった昨年夏ほどではない」らしい。「変わり身があればだ」という言葉遣いにも自信の無さを感じるし、全く煮え切らない。さらに「最近はゲート」の出も悪いという。実のところ良い知らせは殆ど無いに等しいのだった。
