最年少ボートレーサー・生田波美音選手、今年初勝利!


生田波美音選手(B2級/17歳/165cm/東京)がまた勝った。昨年の大晦日、多摩川のプールで行われた男女だらけの大乱交のさなか、突如として一日早いお年玉を穴党ファンにばら撒いてくれたのは記憶に新しいが、あれから一月半、今度は百合百合しい女子戦を制して、その残金を配ってくれたのであった。

関東で勝って、関西で勝って

2020年2月18日、ボートレース尼崎で「特別ヴィーナスシリーズ第4戦 UCCカップ」の2日目が開催された。二回走り予定の生田選手が勝ち星を挙げたのは一走目、第2Rのことであった。出走メンバーは下表のとおりである。

BOATRACE オフィシャルウェブサイトより。

一方、少し遡って初勝利の水神祭を挙げた時のメンバーは以下であったわけだが、ひと目で判断できることとしては、対戦相手の著しい弱化である。何しろ今回の面子は、生田選手を含め初日全く舟券へ絡めなかった者しかいないのだった。A級レーサーも一人しかおらず、そのうえ前走のスタートタイミングは.54という凄まじさであった。その隣の者も.44、.47というA級レーサーにヒケを取らない安全発進ぶりであり、初日は1号艇に乗りながら最下位でゴールするという、恐るべき不調のどん底にいた。

過去に同じ6号艇6コース進入から、下記のそこそこ骨っぽい面子を差し切って捨てた生田選手からすれば、別に勝てても驚きがないメンバー構成であったといえる。

BOATRACEオフィシャルウェブサイトより、初勝利水神祭時の出走メンバー

他方で初勝利時との共通点は、船の色と進入コースのみではなく、好モーターを手にしているということであった。昨年末の多摩川では、エースに近い上位モーターを引いていた生田選手。連対率は出走メンバー随一の44.26%で、最内とカドに鎮座していた男性A級レーサーを無事に差せたのは、運と機力に助けられての面もあったことが容易に想像できる。

今回、生田選手は約60機中18位付近、というそこそこ良さげではあるものの抜きんでてはいないといった程度のモーターを手にしている。中堅上位といった感じだ。連対率も36.81%だから、数字上のインパクトは初勝利時と比していささか欠けるように思える。

しかし、よく上表を比較すると、今回は対戦相手のモーターが輪をかけて酷く、結局のところ生田選手のモーターがメンバーで一番成績が良いことに変わりないと気付くのであった。何しろ実に出走艇の半数に、連対率30%にも満たない下位モーターが搭載されているのだ。初勝利時と同様、生田選手の機力が優勢であった状況が見事に再現されているのである。

一応、生田選手のお隣、5号艇のモーターのみライバルとしてまともな製品であったが、それを操る選手の全国勝率は、たった一つしか勝てていない生田選手をさらに下回っているという、何とも香ばしい有様であった。

つまり、過去の勝利についてしっかりと振り返ってさえいれば、本レースを生田選手が勝つというのは、当然に起こり得る出来事の一つに過ぎなかったわけである。それが三万舟券とは、競艇は非常に美味しい公営競技である。

さて、勝って然るべき、とまではもちろん述べがたいが、勝つこともあり得た今回のレース。生田選手は初勝利時から何か成長していただろうか。上述した通り、似たような条件下で掴み取った勝利だっだが、道中、何か違いはあったのだろうか。

初勝利時と似て、非なる?

スタート後の1マークでは差しの一手、というのも初勝利時と同じであり、展開の利も得ている。スタートタイミングと風向きがそれを物語っている。

BOATRACE BBより。

内側三艇は大きく遅れをとり、ダッシュの4、5号艇は女子といえども当然に捲りへ行く。するとスロー勢は抵抗し、張って大きく回るので、ターンマーク付近は静水のまま、がっぽりと空く。

そこへ我らが最年少生田選手が回りしろを存分に生かして差し込んでくるわけだが、ここで今度は風のアシストを全身に受けることとなる。向い風は、旋回と同時に追い風へと変わることになるので、生田選手の差し足は、メンバー随一のモーターと5mの風に押し出されてどんどん進む、ぐんぐん進む。大周りした1、3号艇に、バックストレッチで生田選手が追いつくのは、もはや自然の道理であった。

このように記すと、生田選手はただ、何かの一つ覚えのように差しを打ち、初勝利時と同じように走っただけだったのですが相手と風に助けられて無事に勝てました、といった話へと収束していきそうだが、そうではない。

直後の1周目2マークで、最内をひた走る生田選手は、焦らず騒がず、危なげなく先取りで旋回を始め、首位を盤石にしてレースを進めた。これが良かった。

思えば初勝利時の1周目2マークは、たいそう危険であった。A級レーサーは、首位でターンマークへと向かう生田選手を完全にロックオンしていた。お尻を挙げた処女の旋回姿勢からその進路を読み切って、背後から豪快なツケマイで襲い掛かり、いたいけな少女とそのプロペラに真っ白な飛沫を浴びせ、ヌキ去ってしまおうとしていたのである。結果としては弘法も筆の誤り、A級レーサーは猿が木から落ちるようなバタついた旋回を見せて後退していったわけだが、まさにファンとしては、絶対絶命の瞬間を見せつけられていたのだった。

しかし今回は違う。いち早く、誰よりも先に、確実に旋回姿勢を取り、差し構えを見せる後続の婦女子を見事に封じ込めることが出来たのである。特にこの1周目2マークの攻防が、初勝利時と大きく異なる、成長の証として輝いていたように感じられる。

東京の未来は託された?

いずれにせよ、未だインコース進入を経験していないなかで、既に2勝を挙げているというのは評価に値しよう。白いカポックを纏えるようになった時、どこまで勝てるだろうか。同じ東京支部に属する、かつての最年少レーサー白石有美選手が有言不実行の状態に陥っているだけに、都民は生田選手に大きな期待を馳せている。


労働階級からの解放を志し、収入のアテもないのに突然脱サラ。後先考えないその姿勢に後悔しきり。

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